気付くと増えている白髪。最初は1本1本カットすることで間に合っていたのが、徐々に白髪の生えてくるスピードにカットでは追い付かなくなってきます。
さらに白髪の量が増えてくると、あきらめて放置する人、白髪染めで黒く隠す人に分かれますが、最近ではもう一つの選択肢として、グレイヘアに染める男性も増えてきました。
テレビを見ても、以前に比べ白髪やグレイヘアの芸能人を見かけることも増えてきましたし、またグレイヘア・スタイルの書籍が販売されるなど、白髪に対する意識は大きく変わってきました。以前に比べ「白髪でいること」も前向きに捉えられるようになってきました。
有名人の中でも、吉川晃司さんや岩城滉一さん、坂本龍一さん、イチローさん、などグレイヘアの似合う格好いい男性もたくさん見かけ、あこがれの対象にすらなっています。
若いメンズであれば、少量の白髪をきちんと染めて隠したいというニーズが大きいのですが、白髪が増えてきても違和感のない年齢の男性や、白髪の量が多い男性の場合、白髪染めで完全に染めてしまうよりも、白髪の印象を残した髪色にしたいと感じていることも多いようです。
ホットペッパービューティ「Beauty総研」のインターネット調査によると、白髪があっても白髪染めをしない理由に対して、42%の男性が「自然体でいたいから」、33%の男性が「白髪であることが気にならないから」と回答しています。
「面倒だから」といったネガティブな回答も勿論ありますが、男性自身の中では白髪があることを必ずしもネガティブにばかり捉えていないことが分かります。特にこの傾向は40代から顕著で、年齢とともに「年相応に見られたいから」といったどちらかと言えばポジティブな意見も増えてきます。
とはいっても、白髪を手入れもせずにそのままにしておくわけにもいきません。白髪と黒髪が入り混じって生えていたり、チラチラと部分的に白髪が目につくのはあまりスマートなものではありません。中途半端に白髪が生えていると、だらしなく見えたり、老けて見えたりというように印象は悪くなってしまいかねません。特にビジネスシーンでは周りの人から持たれる印象は重要です。
そんなときには、白髪を完全に隠してしまうのではなく、白髪を活かしながら自然な「グレイヘア」にするのも一つの選択肢です。髪全体をグレーにすることで、自然な髪色になり、髪全体でも統一感を出すことができます。きれいに整えられたグレイヘアは大人の余裕や貫録を感じさせる効果もあります。
髪をグレイに染めることで、年相応の白髪を活かした自然な髪色にできます。40代以降男性の「自然体でいたいから」「年相応に見られたいから」といったニーズにもマッチしています。
白髪が部分的に生えていると、だらしなく見えたり老けて見えたりと印象は悪いですが、髪全体をグレイヘアにすることで統一感が出て、グレイの髪色が一気に大人のお洒落さを持ちます。
グレイヘアはヒゲにもよく似合い、またいろいろなファッションアイテムとも相性が良いのでファッションの幅も広げられます。
グレイヘアと白髪はコントラストが弱く、新しく生えてくる白髪もあまり目立たないため、ちょっと白髪ケアをさぼっても気にならないところもメリットと言えます。
年を取った芸能人が若々しく見えるのは、髪を黒く染めていることも理由の一つです。顔のシワと髪の黒さにギャップがありすぎて違和感を感じてしまうこともありますが、それでも髪の黒さは若さの象徴でもあります。
そのため、これまで白髪染めで髪を黒く染めていた方が、グレイヘアに染めると、老けて見えてしまう場合もあります。特に、若い男性がグレイヘアにしてしまうと、老けて見えるだけでなく、髪色だけが浮いてしまい違和感が出てしまうこともありますので注意が必要です。
また、グレイヘアにするにはある程度の白髪の量が必要です。黒髪はあまり染まらないため、白髪の量が少ないと髪全体をグレイヘアに染めるのは難しくなります。
デメリットの項目でも書きましたが、白髪の量が少ないと完全にグレイヘアに染めるのは難しくなります。白髪の量が髪全体の50%以上あるか・ないか、それぞれに分けて染め方をご紹介します。
白髪の量が髪全体の半分以上ある場合には、グレイカラータイプの白髪染めを使って髪全体をグレイヘアにします。
グレイカラータイプの白髪染めには、「メンズビゲン グレーヘア (ナチュラルグレー) 」や「ルシード ボリュームアップカラートリートメント(クリアグレイ)」などがあります。
【容量】1剤(40g)+2剤(40g)
【価格】800円程度
【タイプ】ヘアカラー(酸化染料)タイプ
【オススメカラー】ナチュラルグレー
男性白髪染めで有名なHOYUメンズビゲンから販売されているグレイヘア用白髪染めです。
匂いの弱めの微香性タイプ。退色時の赤味を抑える処方です。
しっかり髪全体がグレイに染まりますが、酸化染料を使ったヘアカラータイプなので、髪や頭皮へのダメージはゼロではありません。
【容量】180g
【価格】800円程度
【タイプ】カラートリートメントタイプ
【オススメカラー】クリアグレイ
LUCIDO(ルシード)から販売されているグレイヘア用白髪染めです。
カラートリートメントタイプなので、染まりは弱いですが、髪や頭皮を傷めずに染められます。
シャンプー後にトリートメント替わりに使います。使うたびに少しずつ白髪をグレイに染めながら髪のボリュームもアップ。
白髪の量がそこまで多くなく、髪全体を見て白髪が半分もない場合には、グレイカラータイプの白髪染めを使っても、黒が強すぎてきれいにグレイヘアに染められません。
そんなときは、「利尻カラーシャンプー(ブラック)」を使って、白髪ぼかしのように白髪に薄っすらと色付けをするように染めるのがオススメです。
グレーに色付けするだけで完全に黒くなるまで染める必要もありませんので、週に2回程度、普段のシャンプーに替えて使うだけです。この使い方であれば、生え際の白髪も目立ってこず、わざわざ染め直しをしなくても白髪ぼかしの効果が維持できるので、手間もほとんどかからず使いやすいです。
【容量】200ml
【価格】3,850円(初回1,925円)
【タイプ】シャンプータイプ
【オススメカラー】ブラック
カラートリートメントの老舗「利尻シリーズ」から販売されているシャンプータイプ白髪染めです。
普段のシャンプーに替えて使うだけで白髪ケアができます。準備・放置時間・後片づけ不要。素手で使えます。