白髪染めを選ぶなら何色を選びますか?
白髪染めを選ぶとき、男性はあまり明るいカラーを選ぶ方は少ないかもしれません。
女性の場合は、明るいカラーに染めている方も多く、ブラウン系のカラーを選んでも違和感はありません。極端な髪色でなければ会社でもそんなに不自然でもないでしょう。
しかし、男性の場合はそうもいきません。以前に比べれば、ヒゲを生やしているサラリーマンが増えてきたり、ヘアスタイルやヘアカラーにも自由度が増してきてはいますが、職場によってはまだまだ明るすぎる髪色はNGというところも多いでしょう。
白髪染めの商品も、女性向けは明るいカラーのラインナップも多いですが、男性向けの白髪染めはほとんどブラック系かダークブラウン系が中心です。
男性が白髪染めのカラーを選ぶ場合は、おのずとブラック系かダークブラウン系になってしまいますが、どちらを使って染めれば自然に染まるのでしょうか?
カラーを選ぶ前に決めておくことがあります。
それは「どのタイプの白髪染めを使うか」です。
白髪染めもいろいろと種類がありますが、染料で大きく分けると、
◆「ヘアカラー」タイプ
◆「ヘアマニキュア(カラートリートメント)」タイプ
の2種類です。
「ヘアカラー」は、1剤と2剤を混ぜ合わせて使う酸化染料を使った白髪染めで、よくドラッグストアなどでも見かけるタイプの白髪染めです。メンズビゲンやサロンドプロなどの商品が有名です。
アルカリ剤を使って髪を脱色してから、希望のカラーを髪に流し込みますので、白髪部分も黒髪部分も同じように希望どおりのカラーに染めることができます。
元の髪が黒髪でも、茶色の染料のヘアカラーを使えば、髪全体を茶色に染めることができます。
これに対して「ヘアマニキュア(カラートリートメント)」タイプは、髪を脱色することなく、髪の表面に染料を付着させる白髪染めです。最近は、純粋なヘアマニキュアよりも、トリートメント成分の配合されたカラートリートメントが主流になりつつあります。
カラートリートメントはドラッグストアなどではあまり販売されておらず、通販での購入が中心です。
通販が中心なのは、自然成分を多く使い、保存料などが配合されていないものが多く、ドラッグストアなどでの在庫管理が困難であることが理由ではないかと思います。
カラートリートメントは、髪を脱色せず表面に染料を付着させますので、ヘアカラーのように黒髪のカラーを変える力はありません。元の髪色が黒髪の場合、茶色の染料のカラートリートメントを使っても、例えると、黒い紙に茶色の絵具で色を塗っているようなもので、黒髪を茶色に染めることはできず染まるのは白髪部分だけです。
このように、選ぶ白髪染めによって染まり方に違いがありますので、それぞれの白髪染めによって、選ぶカラーも変わってきます。
ヘアカラーで白髪を染める場合に選ぶカラーは、
「好きな色」です。
ヘアカラーは先ほどご説明したように、白髪も黒髪もまとめて髪色を変えることができますので、気に入ったカラーを選んで染めます。
カラーを選ぶときの注意点としては「真っ黒に染め過ぎない」です。日本人の場合、黒髪の男性が多いと思いますので、ブラックを選ぶ方が多いのですが、商品にもよるものの、ヘアカラーのブラックは思った以上に真っ黒に染まります。
人の髪の毛は黒髪といっても少し茶色がかっていたり自然な光沢があります。ヘアカラーで真っ黒に染めると、光沢も強くなり、どことなく不自然でいかにも「髪、染めました」感が強く出やすいので注意が必要です。
また、茶色に染めるときも、ある程度年齢を重ねている男性が、あまり明るいカラーに染めると、不自然に若作りをしているように見えることもあります。前もって染め上りをしっかりイメージしてから、カラーを選ぶと良いでしょう。
カラートリートメントで白髪を染める場合に選ぶカラーは、
「黒髪部分の髪色に近い色」です。
カラートリートメントは、黒髪を染めることができず、白髪部分にしかカラーがつきません。そのため、黒髪部分と違うカラーで染めてしまうと、白髪部分だけが染めたカラーになってしまい、黒髪部分とコントラストが出てしまいます。
ほとんどの方に使いやすいのは「ブラック」です。ヘアカラーのように真っ黒に染まる心配はなく、多少茶色の入った黒髪でも染めた部分と黒髪部分が自然に馴染みやすいでしょう。
また、ブラウン系のカラートリートメントは、退色してくると金色に光ったように目立ってきますが、ブラック系であれば薄くグレーのようになりますので、白髪が目立ちにくいという理由もあります。
カラートリートメントは徐々に髪を染めていきますので、白髪染めをしたことが周りにバレる心配もありません。ヘアカラーのように髪や頭皮を傷めることもなく染めらるメリットもあります。