白髪の一番の原因は加齢によるものですが、栄養不足によっても白髪が生える原因になります。
髪の成長はもちろん、髪の色も必要な栄養を摂取することで保たれています。
栄養が不足すると、細胞の新陳代謝が悪くなり、髪に必要な栄養が行きわたらなくなります。すると髪の色をつける工場とも言うべきメラノサイトが活性化されず白髪が生えてきてしまいます。
メラノサイトを活性化させるためには食生活の改善が重要です。今回は、白髪を予防・改善するために気を付けたい食生活のポイントについてご紹介します。
白髪を予防、改善するために重要なことは栄養バランスのいい食事をすることです。
理想としては、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維といった五大栄養素をきちんと摂取することができる食事で、まさに和食などは栄養バランスのいい食事ということができます。
日本人が不足しやすいミネラル分は和食によく使用される大豆製品、魚貝類に多く含まれていますし、逆に過剰摂取しやすい脂質が少なめなのが和食の特徴です。さらにビタミンについてもおひたしや漬物で栄養素を壊さないまま摂取することができます。
ただし和食は塩分が少々気になるところなので調味料は控えめにするよう心がけましょう。
ほかにも髪の毛の原料となる肉、魚、卵、乳製品、大豆などのタンパク質も必要な栄養です。特に大豆は女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンが多く含まれているので髪の毛の成長を促進し白髪を予防する効果が期待できる食品です。
ビタミンB群、C、E、亜鉛、ミネラルなどの栄養素をタンパク質と一緒に摂取するとその吸収率を高めてくれます。
タンパク質は髪だけではなく体を構成するための必要な栄養ではありますが、お肉、牛乳など動物性の脂肪は高脂肪、高コレステロールでもあり、食べすぎには注意しましょう。
最近では、外食が増えたり食の欧米化などで、摂取する栄養もタンパク質や脂質の割合が増え、ビタミンやミネラル、食物繊維の摂取が少なくなっている傾向にあります。
毎日和食ばかり、というわけにもいきませんが、いろいろな種類の栄養をバランス良く摂取できる食事をすることが大切です。
食事をする際に気をつけて欲しいのが体を冷やす食べ物はなるべく控えることです。
冷たい物により胃腸が冷えて血行が悪くなると消化吸収機能が低下してしまい、食品が十分に消化吸収されないまま大腸に送られ排泄されます。そうなるとせっかく栄養があるモノを食べても体内に栄養を吸収することができません。
さらに胃を温める為に全身の血液は胃に集まるので頭皮に栄養が行き渡らなくなってしまうので、冷たい食べ物、飲み物を好みよく摂っていると慢性的に頭皮が栄養不足となり白髪が増えやすくなります。
体を温める食材は血流を改善し、血行を良くする作用があるので体の末端部の頭皮や髪の毛まで栄養が行き渡るようになります。冬場であれば、ゴボウ、人参、レンコン、玉葱、ネギといった体が温まる根菜のスープもオススメです。
白髪の予防、改善を目指す為には栄養をきちんと摂る必要がありますが、白髪の予防改善に効果が期待できる食材の中には毎日の食事だけでは必要量の摂取が難しいモノもあります。
特にミネラルは普段の食事だけでは不足しがちな栄養素なのでサプリメントで摂取することをお勧めします。
ミネラルはビタミンと一緒に摂ることで吸収率が高まるのでビタミンも一緒に配合されているサプリを選ぶと良いでしょう。
これらの栄養以外にも、髪や頭皮に必要な栄養素は多く、さまざまな栄養がバランスよく配合されたサプリメントを選ぶことが大切です。