白髪染めを使うときに気になるのが、あの嫌なツンっと鼻をつく刺激的な臭い。
あの刺激臭は、ヘアカラーの薬剤の匂いです。ヘアカラーは1剤と2剤を混ぜ合わせて使いますが、混ぜ合わせるときに化学反応が起こり白髪を染める成分に変わります。
その化学反応が起きるときに同時にあの嫌な匂いを発生させてしまいます。
ヘアアラーは、一度でしっかり白髪を染めることができる反面、ジアミンなどの髪を傷めてしまう成分が配合されており、薬剤が非常に強力です。
この薬剤がキューティクルを開いて髪の内部にまで浸透してカラーを付けるため、シャンプーで洗い流しても色落ちすることがありませんが、その分匂いもなかなか取れず、敏感な人であれば数日匂いが気になることもあります。
そんな匂いが気になる方にも使いやすいのがヘアマニキュアタイプの白髪染めです。
ヘアマニキュアは、化学薬品を使うことなく自然成分で作られているいることから、刺激臭もなく、香りを比較的抑えたものや、数は多くありませんが中には無臭のものもあります。
アロマなど香りがバラエティー豊富に揃えられたタイプも多く、香りに癒されながら髪を染めるというコンセプトの白髪染めも多くあります。
こういった香りを売りにした商品は女性用に多いのですが、男性の場合は、香りに癒されながら白髪染めをしたいというニーズはあまり多くなく、匂いがほとんど感じられない無臭・無香料タイプの白髪染めに人気が集まっています。
無臭タイプの白髪染めのメリットは、染めるときに匂いが気にならないだけではなく、使う場所を選ばず、周りの人にも変な気を使わなくてもよいという気楽さがあります。
匂いの強い白髪染めを使うときには、室内に匂いがこもったり、使った後にしばらく残ってしまったり、ということもあります。お風呂場など換気がしっかりできる場所で使わなければなりませんし、周りの人への配慮も必要です。
大人でも気になる匂いは、特に子供には不評です。染めるときもそうですが、染めた後もしばらく匂いが残りますので、子供に避けられたり、ということも。
無臭タイプの白髪染めであれば、そんな心配はありません。場所も気にせず、周りの人に気を使わずに、自分のペースで染めることができます。もちろん子供に臭いと言われたり避けられたりすることもありません。
ただし、無臭タイプの白髪染め(ヘアマニキュア)は、強力な薬剤を使わないことで匂いが抑えられている反面、一度で完全に染めることができず、継続して使いながら徐々に染めていく必要があります。
強力に染まらないゆえに髪にやさしい、というのはある意味仕方がないかもしれません。その代わり、使い続けても髪や頭皮を傷めることがなく安心して使うことができます。