襟足(えりあし)は普段ほとんど自分で見ることがありません。
顔周りは鏡を使うたびに意識しなくても見ますが、後頭部、特にえりあしまで注意深く見る方は少ないのではないでしょうか。
男性の場合は髪も短く、えりあしのスタイリングを気にすることも少ないので、白髪があってもほとんと気が付かないものです。
自分では気付きにくいえりあしの白髪ですが、他の人からは意外と目に入ってしまう部分でもあります。電車やエレベーターなど、人の後ろに立ったときに、えりあしや後頭部の白髪に目に行くこともあります。
前髪なら1本2本白髪があるだけでもすぐに気になって処理をしますが、えりあし部分はなかなか気が付かず知らない間に白髪が増えてしまっているかもしれません。
えりあしに白髪が増えていないか、頻繁にでなくても良いので、たまには確認しておきましょう。
洗面所の3面鏡をうまく使ってチェックしてみたり、家族や友人に確認してもらいましょう。
襟足(えりあし)は、直接見ながら染めることができない部分でもあり、またこめかみなどと同様にとても染まりづらいので、ポイントを押さえてムラなく染めるようにしましょう。
えりあしを上手に染めるには、使う白髪染めの選び方も重要です。
普段、白髪染めに酸化染料のヘアカラーを使っている方は注意が必要です。
白髪染めを使うときに一番注意するのは、染料が地肌に着かないようにすることです。
ヘアカラーは刺激が強く、使用されているジアミン系成分や過酸化水素が地肌に付着すると、頭皮環境を悪化させてしまい、使い続けていると白髪だけでなく薄毛や抜け毛の要因にもなってしまいます。
特にえりあし部分は自分では見ながら染めることができない場所でもあり、地肌に付着させずに染めるのは至難の業です。家族に染めてもらうのも一つの方法ですが、白髪染めのたびに頼むのも気が引けますし、例え見ながら染めてもらったとしても、地肌に付着させずに髪の根元まで染めるのは非常に難しく染め残しが出やすくなります。
ヘアカラーの使用はアレルギーリスクの面からもオススメはできませんが、特に自分で見ながら染めることのできないえりあしや後頭部を染めるのは避けたほうが無難です。
えりあしはこめかみなどと同じようにトップ部分と比べ比較的髪の短い方が多いと思います。髪が短いと言うことは生えてからの日数が短く若い髪と言うことでもあり、髪が健康的でキューティクルがしっかり髪の芯を守っている状態です。
つまり、それだけ染まりにくい部分だと言えます。そのため染まりにくいえりあしの白髪を染めるためには、髪の根元にまでしっかりと染料をつける必要があります。
カラートリートメントタイプの白髪染めであれば、地肌に付着しても悪影響を及ぼす心配もなく、付着してもすぐに洗い流せるため、見えないえりあし部分でもしっかり染めることができます。
えりあしは範囲が狭いので使う白髪染めも少量で十分と思うかもしれませんが、少ないとムラになってしまうことがよくあります。
白髪染めはケチらずにたくさん使って、ちょっと多すぎるぐらい塗るのが失敗しないためのコツです。
たっぷり使うのはもったいないように感じられかもしれませんが、染め残しになってもう一度染め直すことになれば、二度手間になりますし、結局余分な白髪染めを使うことになってしまいます。
えりあしに塗っていくときには、ブラシやコームを使わず、素手かあるいはビニール手袋をして、染料を直接えりあしにのせていくように塗るとムラもなくきれいに染まります。
えりあしは他の部分よりも染まりにくい場所です。白髪染めを塗っていくときには、こめかみなどと同じように、他の場所を塗る前に先に塗ると良いでしょう。
時間が少ないと染め直しが必要になってしまうこともあるので、きちんと時間を確認して長めに放置することで、しっかりと失敗なく染め上げられます。
染まり具合を見ながら放置時間は調整し、他の部分に比べ染まりが弱いようであれば、使用説明書に記載されているよりも少し長めに放置時間を置くときれいに染まります。