利尻ヘアカラートリートメントだけに限らずですが、髪の表面に色素を吸着させているだけのヘアマニキュアタイプやヘアカラートリートメントタイプの白髪染めは、ヘアカラーと違い、どうしても色見本で選んだ希望の色と仕上がりの色が違うことがよくあります。
ブラック系はあまり違いは出にくいのですが、ブラウン系は色見本と明るさに違いが出ることもありがちです。ダークブラウンを使って染めたのに、何度か染めてもライトブラウンのような明るいブラウンにしか染まらない、ということもあります。
これは、染まり方には髪の健康状態や髪質、白髪の量やシャンプーの種類によってカラーの付着具合や色持ちに個人差があるためで、メーカー側もあくまで色見本は目安とするよう注意書きがあります。
下の写真は、ブラックとダークブラウウンの色見本と人毛サンプルを使った染まり方の違いです。人毛サンプルは利尻カラートリートメントを連続3回使って染めた状態です。
ブラックは色見本に近い染まり方をしていますが、ダークブラウンは色見本に比べかなり明るめのブラウンに染まっています。
それでは、どのような点に注意すれば自分の希望した色に近い白髪染めの色を選ぶことができるのでしょうか?
オフィシャルサイトでは、利尻ヘアカラートリートメントの色を選ぶ際は、自身の黒髪の色に近いものを選ぶと自然に仕上がると記載されています。
利尻ヘアカラートリートメントには、赤みをおびた明るめブラウンの「ライトブラウン」、自然な色合いの明るめブラウンの「ナチュラルブラウン」、落ち着いた暗めブラウンの「ダークブラウン」、黒髪に馴染みやすい濃いグレーの「ブラック」の4色があります。
男性の場合は、黒色や濃いめの茶色の髪色の方が多いと思いますので、「ダークブラウン」か「ブラック」が主な選択肢になります。
一番人気のカラーは「ダークブラン」なのですが、利尻ヘアカラートリートメントは圧倒的に女性ユーザーが多く、男性が「ダークブラウン」を選ぶときは少し注意が必要です。
その理由は、ブラウン系カラーは、白髪の量が多い場合は、思ったよりも明るめに染まってしまうことが多いからです。
それに加え、トリートメントタイプの白髪染めは、髪の表面に色をのせているだけなので、シャンプーをすることによって少しずつ色が落ちていきます。ブラック系がグレーに色落ちしていくのに対し、ブラウン系は黄色く色落ちしてくることもあるので、ブラウン系で染めていると次の白髪染めまでの間に白髪の部分がやや黄色がかってしまうことがあります。特に生え際などの根元部分は染まりにくいため、髪質や白髪の量によっては金髪のようになってしまうこともあります。
普段から明るめの髪の女性であればあまり気にならないかもしれませんが、黒髪に近い男性や会社勤めのサラリーマンなどの場合、部分的に違った髪色や金髪ぽくなってしまうのは女性以上に気になるところだと思います。
髪質や髪との相性によっても染まり方には差が出てきますが、ブラウン系のカラーでこのような染まり方・色落ちの仕方をしてしまう男性の場合は、染め直しの頻度を高めたり、放置時間を長くとるようにするなどの工夫も必要になってきます。
※白髪の量が少なめの方や髪色が茶色の男性であれば、多くの方は問題なくきれいに染められます
白髪の量が多いと明るめに染まりやすくなりますので、白髪の多い方は希望の色見本カラーよりもワントーン暗めのカラーを選ぶのも色選びの失敗を減らすポイントです。
利尻ヘアカラートリートメントの場合は、ブラウン系は他のヘアカラートリートメントに比べ全体的に明るめに設定されていますので、白髪の多い方や黄色がかった色落ちが気になる方は、ブラックを選ぶのがオススメです。
利尻のブラックは、ヘアカラーのような真黒ではなく、自然な色合いの濃いグレーで、違和感なく馴染み使いやすい色です。多少茶色がかった髪色でもムラになることもなく、自然に馴染みます。