白髪染めをしても、日が経つと髪の生え際に少しずつ白い部分が増えてきます。白髪染めの色がシャンプーで少しずつ抜けてくるという理由もありますが、一番の原因は新しい白髪が生えてくることです。
個人差はありますが、一般的に髪の毛は1日に0.3mm〜0.4mm伸びると言われており、1週間で2mm〜3mm、1ヶ月では1cmほど伸びてくる計算になります。
ヘアマニキュアやヘアカラートリートメントを使って染め直しをしている方であれば、1週間〜2週間程度で染め直しをすることになりますので、そこまで生え際の白髪が目立ってくることはありませんが、ヘアカラーなどカラーの持続期間の長い白髪染めを使っている場合には、1ヶ月近く染め直しをしていないと生え際の白髪がかなり目立ってくることになります。
特に髪の短い男性の場合は、生え際が露出していることも多く、髪で隠せる女性に比べても白髪が目立ちやすくなります。
生え際の白髪が目立ち始めたタイミングで髪全体を染め直しをしても良いのですが、ヘアカラータイプの白髪染めを使っている場合には、髪や頭皮へのダメージが心配です。
かと言って次回の染め直しまで白髪を放置しておくこともできません。
生え際以外はまだ色落ちしていないのであれば、そんなときは「部分染め」がオススメです。白髪が気になる部分だけ染め直しができれば、極力髪や頭皮も傷めず染められ、費用の節約にもなります。
「部分染め」と言う言葉に馴染みのない男性のために少し整理しておきましょう。
白髪染めの染め方には「全体染め」と「部分染め」があり、以下のような違いがあります。
白髪の量が多いときや最初に白髪染めをする場合など、髪全体を染めることを全体染めと言います。
一般的に白髪染めといえば全体染めを指します。美容院やヘアサロンなどでは、カラー・ヘアカラー・フルカラー・白髪染め・全体染め・全体カラー等で表記されます。
髪全体を染める全体染めに対して、白髪の気になる部分だけを染めることを部分染めと言います。
前回の白髪染めから日が経って生え際にだけ白髪が目立ってきたときや、染め残しが見つかったときなど、髪の一部を染める場合が部分染めになります。
美容院やヘアサロンなどでは、リタッチ・リタッチカラー・根元染め・部分染め等で表記されます。部分染めなのか根元染めなのかは白髪部分の多さで判断されることが多いようです。
部分染めの場合、地肌に近い部分を染めることが多いため、刺激の強いヘアカラーや、地肌を染めてしまうヘアマニキュアは推奨されません。
白髪染めをしてから日数が経つと、少しずつ新しい白髪が生えてくるため、髪の根元や生え際に白髪が目立ってきます。
全体染めで染め直すには少し早いときや、髪や頭皮のダメージを避けたいときなど、白髪の気になる生え際だけ染める場合には部分染めが適しています。
白髪染めで全体を染めたつもりでも、日が経ってきて染め残しが見つかることもあります。
きちんと染めた中で白髪があるといつも以上に目立つこともありますので、こういったときには部分染めで染めるのが適しています。
まだ白髪の量が少ないときは、全体染めをしても白髪の染まる部分が少ないため、そういうときには部分染めのほうが適しています。
白髪染めを使う量も少ないためコストも抑えることができます。
白髪が少ないうちは、ハサミで1本1本丁寧にカットするのが理想ですが、手間をかけずに白髪染めを使いたいという場合には部分染めで染めましょう。
普段は多少白髪が残っていてもいいけれど、人に合うときや、重要なミーティングなど一時的に白髪を隠したいという場合もあるでしょう。
そういうときには、白髪隠しタイプの部分染めが適しています。
クリームタイプは、ヘアカラーを使った部分染めですが、基本的には美容院で染めてもらうことになります。
セルフカラーでもできないことはありませんが、地肌に付着させずに髪の根元だけを染めるのは、相当の技術が必要です。
また見えない後頭部などは、自分ではうまく塗ることができず、他の人に染めてもらうしかありません。
ヘアカラー自体、刺激が強くアレルギー要因にもなるため、全体染めに使う場合にもお勧めはできません。特に地肌に近い生え際など部分染めには避けたほうが良いでしょう。
スティックタイプは、スティック状のボトルの先にブラシが付いており、ブラシで直接白髪部分を塗るタイプの白髪染めです。白髪の気になる部分にさっと塗るだけで、洗い流しも不要なものが大半です。
ただし、効果は一時的で、シャンプーをすると髪についたカラーは落ちてしまいます。
ブラシ部分はさまざまな形状があり、ハケ状になっているタッチペンタイプや、液体がしみ出してくるマスカラタイプ、固形のスティックタイプなどがあります。
髪の短い方の多い男性の場合は、液体タイプは地肌に付着しやすいので注意が必要です。また固形タイプも、毛先を持ち上げながらスティックを髪をこするように塗るため、髪を持ち上げる部分が短いとうまく塗れない場合があります。
いくつか試してみましたが、地肌に付着させずに生え際だけを塗るのであれば、少し粘りのある染料をハケで塗るタッチペンタイプが一番使いやすいと思います。
トリートメントタイプ(ヘアカラートリートメント)は一般的には全体染め用の白髪染めですが、部分染めとしても使うことができます。
ペンタイプと違って、染めた後に洗い流しが必要にはなりますが、シャンプーをしても一度でカラーが落ちてしまうことはありません。
ヘアカラートリートメントは普通シャンプー後に使いますが、髪が濡れてしまうと白髪のある場所が分かりにくくなってしまいます。そのため部分染めに使うときには、シャワー前に使ったほうが染めやすいです。白髪が気になる部分に塗るだけなので手軽に使えて、地肌への付着もあまり神経質になる必要もありません。
部分染めに使いやすい白髪染めの選択肢は、スティックタイプかトリートメントタイプになります。
髪の短めの男性の場合は、スティックタイプであれば、粘りのある染料をブラシで塗るタッチペンタイプをオススメします。染料は、地肌に優しく、地肌を染めてしまわない塩基性染料・HC染料を使っているものが使いやすいです。
この条件を満たす白髪染めの中では、利尻シリーズの「利尻白髪かくし」がオススメです。
ボトルの後ろのボタンを押すとブラシ部分に染料が送り出され、そのままブラシで白髪部分に塗るだけで白髪を隠すことができます。洗い流しも不要です。
使われている染料も、塩基性染料・HC染料・植物染料なので、地肌を染める心配もなく、刺激もないので安全に使うことができます。適度な硬さで、垂れてくることもなく、髪の生え際にもきれいに塗ることができます。
※ただし、一時染めですので、効果は当日限りです。染毛力は強くありませんので、シャンプーをすると色はほとんど落ちてしまいます。
トリートメントタイプの白髪染めでは、絶対条件ではありませんが、乾いた髪に使えるタイプがオススメです。髪が濡れてしまうと白髪部分が分かりにくくなるため、乾いた髪に塗れるタイプを使ったほうが効率的です。
染料に関しては、ヘアカラートリートメントの場合ほとんどが塩基性染料・HC染料が使われているため、どれを選んでも地肌を染める心配をする必要もなく、安全に染めることができます。
ヘアカラートリートメントで部分染めをする場合にも、全体染めと同じように、染まりが良く色持ちの良いものが、染め直しの手間が少なくコストもかかりません。
そのため、実際に使った中で、染まり・色持ち・コスパの良かった「利尻ヘアカラートリートメント」をオススメします。利尻は、乾いた髪でも塗れた髪でも使うことができます。
全体染めでも使いやすい白髪染めですが、部分染めでも問題なく使うことができます。